産後ゾンビになったお話をします。
こんにちは。
だいぶ間があいてしまいました。すっかり夏が近づいてきましたね。
しばらく息子の話ばかりしていたので、今日は産後ゾンビの話を書きたいと思います。
私自身も少しずつ忘れかけているので、備忘のためにもなるべく詳しく書いておきたいなと思っています。
私は前にも書いたとおり無痛分娩で出産しました。
計画無痛のはずでしたが、入院日より前に陣痛がきてしまったので、結局途中からの無痛分娩となりましたが、比較的安産で無事に息子を出産することができました。
初めての経験なのでそもそも「イキム」ってどうやるの?というところからだったのですが、無痛だと本当に陣痛の波や下半身の感覚がわかりません。
個人差はあるのかもしれませんが、私はまったく感じずに助産師の「今!いきんで~!」にあわせて、そもそもイキめているのか謎な踏ん張り?を繰り返していました。
とても優しい助産師さん2人に対応していただきましたが、前半はちょっと別の方向に旋回してしまった息子をただ待っている時間が長かったので、あまりいきむタイミングはなく。。
後半はひたすらその助産師さんの指示通りに力を込めていました。
今考えると、ちょっと恥ずかしいお言葉もいただきました。
下じゃなくて顔に力入っちゃってま~す
あ、スイマセン(笑)といいつつも私的にはかなり下半身に力を込めているつもりだったので、このあたりでおそらく全身、特に首にガタがくる要因を作っていたと思われます。
産後は2時間ほど横になっていて、ようやく病室に戻ることになったのですが、このあたりは全然元気で、家族からも「え、いつも通りすぎて怖いんだけど。」と言われるくらいでした。
貧血を少し感じていたのと、すごくおなかが空いていて、病室では昼食に出た塩焼きそばをものすごい勢いで食べ、水をゴクゴク飲んだことを覚えています。
ただ産褥パンツなるものがとても不快で、出血もなかなか止まらなかったので、思い切り横になって寝られるという感じではなく、しかもベッドをなぜかリクライニングで調節せずにそのまま横になっていたので、とにかく体中が痛いな・・・という感じでした。
とりあえず無事に終わったんだ~という安堵の気持ちと多少のランナーズハイで、このときは比較的元気に過ごしていました。
翌日、何か首が痛いなーと朝から思います。あと結構貧血がつらく、診察室まで行くの厳しいなーと感じながらも経過を診るための診察を受けました。
感覚とは裏腹に「子宮の戻りもいいし、順調だね!」なんて言われながら、徐々に首の痛みが激しくなってきます。
この頃からちょっと人に会うのしんどいなぁと思い始め、面会に来てくれた両親や義父母にもあまり笑顔が作れずにいました。
この日から母子同室になったのですが、初めてのおむつ替えやミルク、授乳の練習などで、かなりいっぱいいっぱいでした。
3日目には完全に首が動かなくなり、下を向くのもつらくなります。筋肉痛に加えてずきずきする痛みを感じ、最終的には頭痛がしてきました。
そんな中での沐浴指導。ただの地獄!!!
あの。。。私首をやってしまいまして、これ以上下を向けません。と申告し、サポートしてもらいながらやったのですが、この時やったことほぼ覚えてません笑。
主人に家からシップを持ってきてもらい、ひっそり貼ったりしていましたが、よくよく考えたらここ病院なんだから、処方してもらえばよくない?という話になり(遅すぎる)、次の診察でいよいよ先生に打ち明けます。
「先生、下も痛いですが、そんなことより首がすっごく痛いです。」
先生はちょっと半笑いで、
「え、本当に?そっかー。まぁ筋肉痛みたいなものだからすぐ治ると思うけどね。湿布だそうか?」
本当だよ!!!ってか何でちょっと笑ってんの!!と内心思いながら、ありがたく湿布を貼ることに。ただ、これがビビるほど効きません。
もう泣けるほど痛くて、いよいよ食欲もなくなってきました。
ほぼ出されたごはんも食べられず、4日目のお祝い膳を迎えます。これは同じ頃に出産した人たちと豪華なフルコースを食べよう、という産院名物の企画なのですが、着席した瞬間、冷や汗がぶわーっと出てきて、もう喉が渇いて死にそうでした。
みんなで乾杯する前に1人で水を一気飲み。
このあたりでおそらく「やばい人フラグ」がたった気がします。コンシェルジュさんが明らかに私をチラ見しています。
前菜が出てきた頃には少しずつ周りのママさん達が親睦を深め始め、「2人目ですか~?」とか「帝王切開の傷、やばくないくですか?」とか、ちらほら会話が聞こえてきました。
そんな中私は一点を見つめ、ひたすら水をがぶ飲みしている。。。
帰りたい。もう病室とかじゃなく家に帰りたい。そう思っていたらついにコンシェルジュさんが「大丈夫ですか?」と声をかけてくれました。
「あの、首をやっちゃったんですけど、何だか食欲もなくて・・・」と答える私のために、病室に料理を運んでくれることになりました。
在席時間、多分10分くらい(笑)
きっと私の退席後、やっぱりねと噂になっていることと思います。
だって私の様子は明らかにおかしかった。交通事故に遭ったみたいに全身がガチガチで冷や汗を流して、ただ水飲んでるやつとか、お祝いの「お」の字も感じさせないボロボロ感。
まだ続くのですが、今振り返っても私は陣痛・出産より何倍も産後がつらかったです。
(人それぞれだとは思いますが)
長くなったのでここらへんで一回区切ります。
では。